看護師だってサービス残業ウンザリ!妥協からの脱却方法!
看護師のサービス残業について、今回はお話したいと思います。
本来であれば正当に請求ができるはずの残業代。
しかし一方で当然かのように、まかり通っている『サービス残業』。
看護師の世界でも例外ではありませんよね。
むしろ、非常に多い!
そんなサービス残業の実態に、「もうウンザリ!」と不満を抱いてはいませんか?
でも…
「だからといって今の職場では、この体制変えるのなんて無理だよな…。」
「昔からの風習だし、仕方ないよな…。」
と妥協している看護師も多いでしょう。
実はその悩み、『あなたが自分で選んでしまっているだけ』かもしれません!
ということは…『違う道の選択肢も広がっているということ!』
だから安心してください!
『違う道の選択=妥協からの脱却』必ずあなたにもできますよ!
そこで今回は、『サービス残業』に焦点を当て、サービス残業になってしまう要因や妥協からの脱却方法についてご紹介します。
これであなたも、「もうサービス残業なんてウンザリ!」と不満を抱えることはありません!
看護師で「サービス残業ウンザリ!」な人が、今の状況から抜けられない2つの要因!
看護師が「サービス残業なんて、もうウンザリ!」と不満を抱えながらも、今の状況から抜けられない要因は2つ考えられます。
それぞれご紹介しましょう!
- 看護業務自体にサービス残業の要因アリ
- 病院、診療科自体にサービス残業の要因アリ
看護業務自体にサービス残業の要因アリ
- 看護記録が多い
- 時間外の緊急入院や救急処置が多い
- 人手不足+業務量が多い
- 勉強会や研修、看護研究などは時間外で当然
- プリセプター制度の充実
看護記録が多い
昔のように紙汎用ではなく電子カルテが多くの病院で導入されてきている現在、手書きよりは格段に記録のスピードは上がっています。
しかし一方で情報開示が求められるケースを想定して…
- 記録はわかりやすく、誰が読んでも理解できる文面で
- 患者様が見えるような文章で
- 看護計画は、より個別性のある具体的な内容で
- 看護計画の評価、修正は定期的に
と求められるものも、どんどん増えてきています。
また医療評価に耐えられる内容であることが必須!
このように求められるものや記録物自体が増える一方、『記録は業務外』という風習があることで、サービス残業が増える要因となっています。
時間外の緊急入院や救急処置が多い
患者様とのエピソードで、こんな経験はありませんか?
「朝から具合悪かったんですけど、家で様子を見てから受診しました。」
自分に置き換えて考えてみましょう。
もしも朝の時点で具合が悪かったとして、すぐに外来を受診するでしょうか。
「もしかしたら、手持ちの薬で良くなるかもしれない…。もう少し様子見てみよう。」
患者様も同様です。その結果…
- 受診時間が外来終了間際になり、入院時間が時間外となってしまう
- 外来受診をした時点で、重症化しており、処置が増える
という状態になってしまいます。
このように緊急入院となった場合、『看護師の仕事だから有り得ること』という風習が、サービス残業に繋がる要因となります。
人手不足+業務量が多い
看護師は慢性的な人手不足!
一方で求められる看護業務が多いことから、時間内で仕事を終わらせることができないケースが多いですよね。
『前残業』が発生するのも、時間内でこなせる業務量以上の仕事内容であるということが、初めからわかっているからではないでしょうか。
『前残業=個人の自由』という周知の認識から、もちろん前残業に残業代が支払われることはありませんよね。
現在は『前残業禁止』を提唱している病院も増えてはいますが、実際は守られていないという状況にある病院も多いでしょう。
また残業を認可する立場にある師長世代の看護師は、「昔は時間内で出来てたのに!」と以前の状況と比較することで、『残業が発生する=個人の能力不足』と判断し、サービス残業を余儀なくされているケースも考えられます。
しかし昔と比べると、業務量も内容も格段にレベルアップしているわけですから、不満が出るのも納得ですよね。
勉強会や研修、看護研究などは時間外で当然
『勉強会・研修・看護研究=自分のため』という考え方から、時間外労働という認識ではない病院が多い現実があるため、サービス残業となってしまいます。
プリセプター制度の充実
プリセプター制度の教育プログラムに力を入れる病院が増えてきた背景としては…
- 人手不足で、『看護師の人材育成』を余儀なくされている
- 手厚すぎるフォローがなければ、新人が辞めてしまう
つまり時代の流れによって、プリセプター制度の充実を図らざるを得なくなってしまったということです。
しかしフォローを手厚くするということは、振り返りや指導時間に費やす時間が長くなるということです。
また同時に、新人には1~2人のプリセプター、プリセプターをフォローする看護師の動員など、プリセプター制度に関する人員を増やさざるを得ない状況も作り出しています。
人員を割かれるということは、それだけ他の看護師への負担も大きくなり、残業時間が長くなってしまうということですよね。
- 一人前の看護師になるまでは仕方ない
- プリセプターの責任だから、時間外のフォローでも仕方ない
という考え方から、サービス残業が当たり前という風習があるでしょう。
これらから考えられることは、『看護業務自体が要因で残業が多い病院や診療科=サービス残業が多い』ということです。
そしてここからが問題点!
- でもこれが看護師の仕事だから仕方ない
- 昔ながらの風習を変えるだけの術がない
つまり、『自分自身が妥協してしまっている』ということが、あなたが今の状況から抜け出せない一番の要因ということです!
病院、診療科自体に看護師のサービス残業の要因アリ
- 7対1の病院
- 循環器系や脳神経系の診療科
- 外科系診療科全般
- 小児科
これらの病院、診療科の特徴は…
- そもそも忙しい
- 高度な医療が求められる
- 時間外の緊急入院が多い
- 入院自体が多い
ということです。
結果として、先ほどご紹介したような『サービス残業の要因』に繋がってしまうケースが考えられます。
古い風習の病院
ベテラン世代の看護師が多い病院や古くからある個人病院などでは、昔ながらの風習が抜けないことで、『サービス残業は当たり前』という考え方が横行しているケースが多いでしょう。
そしてここからが問題点!
そういう病院に就職したんだから仕方ない、忙しい診療科だから当たり前
つまりこちらも、『自分自身が妥協してしまっている』ということが、あなたが今の状況から抜け出せない一番の要因ということです!
でも大丈夫!
あなたのその妥協、脱却方法がありますよ!
看護師が「サービス残業ウンザリ!」なら、違う道の選択で妥協からの脱却をしよう!
看護師がサービス残業に妥協せず、冒頭でもご紹介した『違う道の選択=妥協からの脱却』するためのお話に入りましょう。
まず妥協から脱却するには、自分から新しい一歩を踏み出すということが大切!
その踏み出した先に、今とは違う道の選択肢が広がっているということです。
- 自分自身の仕事の仕方を見直す
- 病棟全体で業務改善をする
- 結論
自分自身の仕事の仕方を見直す
毎日同じルーティーンで仕事をしていると、『自分の無駄』に気づきにくいものです。
しかしあなたの周りにも、こんな看護師はいませんか?
- 仕事が早くて丁寧
- 時間外労働が少ない
- 患者様からの信頼も厚い
理想的な目指したい看護師ですよね!
できる看護師は、見えない努力をしているものです。
- 頭の中で仕事効率を常に考えている
- 予想外の出来事に対応できるよう、余裕を持ってタイムスケジュールを組み立てている
- 時間内に仕事が終わるよう、隙間の時間を無駄にしない
こんな努力を積み重ねた結果、患者様や同僚、上司から信頼される看護師になれるということです。
「こんなスペシャリストな看護師に、自分がなれるはずがない!」
もちろんその気持ちわかりますよ!
そんな時は…
- 理想の看護師の動きをよく観察して、自分との時間の使い方の違いを紙に書き出してみる
- 自分の一日のタイムスケジュールを紙に書き出してみる
そうすることで、自分の仕事に余裕のできる時間があることを実感することができます。
あとは簡単!
- タイムスケジュールを練り直す
- 余裕のできた時間に予定内のできること(処置・記録など)を考える
この時重要なことは、『予想外の出来事に対応できる時間を30分多く見積もること』!
初めから時間設定をしておくことで、先を見越した業務を必然的に考えるようになります。
また何も起きなければ、あなたにはさらに30分の時間的余裕ができるということ!
その時間に看護計画の見直しや評価、またプリセプティーとの振り返り、看護研究を行えば良いということです。
つまり、この日のスケジュール予定外ではあっても、いずれしなくてはならない業務の『前倒し』をすることができるということです。
結果として、これまで妥協してきたサービス残業の時間が減ることになるでしょう!
病棟全体で業務改善し、サービス残業を無くす
大前提として、『業務改善と手を抜くことは違う』ということを忘れないで下さい。
何より、患者様が優先!
自分のサービス残業を無くすために、どの業務を省けるかと考えるわけではありません。
例えば、患者様のためのカンファレンス!
- 時間帯は朝の申し送りの後?昼休憩の後?
- 時間は決めて実施してる?
- 話し合う項目は絞って決めてる?
- プレゼンする人は事前に内容をまとめてる?
昼休憩後は、まず患者様の状態が変わっていないか確認しに行きますよね。
ということは、昼休憩後にカンファレンスを開こうと決めていても、全員が集まるまでにロスタイムが生まれます。
一方で朝の申し送り後は、初めから全員揃っている状況!
つまりロスタイムの時間が有効活用できるということです。
またダラダラと話し合うことほど結果を生まないカンファレンスはありません。
プレゼンする人は…
- 問題点は何か
- 自分の考えている具体的解答例
など指針を提示することで、話し合いの支柱を立てることができます。
このような工夫をすることで、今まで20分かかっていたカンファレンス時間が15分に短縮できれば、それは必然的に業務改善になるということです。
これなら『手を抜いている』とは言えませんよね!
「でも、自分からカンファレンスの時間帯を変えようなんて言えない…。」
「もっと話し合う内容を絞って決めたら、業務改善になるなんて…生意気って思われるのが心配。」
こんな新たな悩みを抱える方もいるでしょう。
確かにそれが現実かもしれません。
今回はカンファレンスを例に挙げましたが、他にも業務改善すべきことはたくさんあるでしょう。その度に同じような悩みを抱えることになります。
しかし、それではいつまでたっても状況は変わりません。「もうサービス残業なんてウンザリ!」という不満から抜け出せない自分を変えられないということです。
新しい一歩を踏み出すのは自分次第!
それでも自分からは中々難しいという人は、こっそり信頼できる先輩に相談し、賛同者を集めることで病棟全体の意見に変えていくという手段もあります。
時間はかかりますが、それでもあなたの相談が病棟全体を動かす『新しい一歩』になるかもしれませんよ!
結論
『今とは違う道に新しい一歩を踏み出すことで、業務自体に時間的余裕が生まれ、結果として残業自体が減る=サービス残業が減る!』
看護師が「サービス残業ウンザリ!」なら、転職しよう!
看護師がサービス残業を脱却するための具体的な方法をお話しましたが…
「『違う道の選択』が自分にはやっぱり無理!」
「もっと手っ取り早く、サービス残業の悩みを解決したい!」
こんな悩みを抱えている看護師もいるでしょう。
- サービス残業になるのを覚悟の上で、残業自体が少ないところへ転職する
- 残業代を全部支払ってくれる病院を見つける
- 結論
サービス残業になるのを覚悟の上で、残業自体が少ないところへ転職する
先ほどもご紹介したように、『残業が多い病院や診療科=サービス残業が多い』という現状があります。
つまり、残業自体が少ない病院へ転職することがキーということ!
しかしこれはサービス残業の風習がない病院や診療科への転職ということではありませんので、多少のサービス残業は覚悟しなくてはなりません。
- 15対1の病棟や療養型病棟
- ICUやCCU、救命救急センター
- 予約診療の外来やクリニック
- 精神科や糖尿病内科
- 透析クリニック
- 介護施設やデイサービス
- 保育園
など、一般的にこれらの病院や診療科は残業が少ないとされています。
残業代を全部支払ってくれる病院を見つける
看護師は慢性的な人手不足ですから、探せば残業代を全部支払ってくれる病院は見つかるでしょう。
しかし求人を探す時点で、いわゆる『ブラック病院』といわれる病院は、「残業代はきちんと支払います!」と堂々と嘘の文言を提唱している場合があります。
実際に就職してみると、「残業代はボーナスに含まれてます!」なんてケースもありますから注意が必要です。
結論
『サービス残業の多い病院は多いが、残業が少ない、もしくは残業手当を正当に支払ってくれる病院は探せばある!』
看護師が「サービス残業ウンザリ!」なら、『転職コンサルタント』を利用しよう!
看護師がサービス残業から逃れるために転職を決意しても…
「残業が少ない病院っていうけど、実態はどうなんだろう…。」
「残業代を全部支払ってくれるっていってるけど、ブラック病院だったらどうしよう…。」
こんな不安が出てくるかもしれませんね。
こんな不安を抱えるあなたには、『転職コンサルタント』がオススメです!
転職コンサルタントには、残業の少ない病院やブラック病院、残業代を全部支払ってくれる病院など、あらゆる病院の情報があります。
情報の中から、あなたに合う転職先を選び抜いてくれるということです。
また、転職先の病院には直接聞きづらい質問ってありますよね…。
そんな時も転職コンサルタントは、あなたを巻き込むことなく、病院側に直接質問交渉してくれる場合があります。
転職コンサルタントは、いつでもあなたの強い味方ということですね!
サービス残業は看護業界でも、『当然』と考えられえいる風習があります。しかし実はその考えが昔から引き継がれてきたのは、ほとんどの看護師が「仕方ないよね…。」と妥協してきたからです。
しかし中には『5分から残業代を支払います。』という病院が存在しているのも事実です。
そこには、誰かの新しい一歩があったから!
単純に考えれば、お金を支払う病院側は別として、働く看護師にとってサービス残業というシステム自体を無くしてしまった方が良いとは思いませんか?
妥協から脱却するのは自分次第!
新しい一歩を踏み出すのも自分次第!
これを機に、あなたも新しい一歩を踏み出して、「もうサービス残業なんてウンザリ!」という状況から抜け出してみてはいかがでしょうか。
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『ブラック病院』の見極めに不安を抱えている看護師にオススメの記事をご紹介します。ぜひ参考にしてみてください!
執筆者情報
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