アパレルから事務職に正社員で転職した体験談と志望動機・自己PR
アパレルから事務職に転職したいと考えているのはあなただけではないです。
「アパレルは立ち仕事で結構きつい・・・転職したい」
「将来結婚して子供ができたら、遅くまでは働けないし、土日は一緒にいたい
はい、そういった理由で事務職を希望される方も多いですよね。
一方で、
「とても人気の職種で、応募倍率が高いと聞きました」
「パソコンスキルがあまりないので、事務職ができるか不安・・」
「職種や業種が異なるので、どのような自己PRをすればよいのか・・」
という不安の声もよく聞きます。
はい、とってもよく分かります!
実際の所、アパレルから事務職への転職にチャレンジしたけど、うまく行かずにまたアパレルに戻って来てしまった、という人を多く見てきました。
実は、あなたは心の奥底では
「他人をサポートするような仕事ができるし、したいなあ・・」
「そういった事務職の資質が自分にはある!
と分かっているのですが、中々自己の整理や行動ができずに悩んでいるのではないか?と思うのです。
そんなモヤモヤを吹き飛ばす「未経験」+「スキルなし」でも事務職の職をゲットできる方法をご紹介したいと思います。
ポイントは4つあります。
- アパレル販売員に向いている事務職種・業種があります!
- 今の仕事をしながら必要なパソコンスキルは身に付けられます
- 面接官が採用したくなる志望動機と自己PRをあなたは持っています
- 転職エージェントの力を借りると、よりスムーズに事務職の正社員求人が見つかります
このページでは、アパレルから事務職を狙うべき職種・業種、上記4つのポイントについて説明し、最後に転職に成功した体験談を2つご紹介します。
きっとあなたは転職成功の希望をもち、事務職で働いている自分をイメージできるでしょう。
目次
アパレルから事務職への転職で狙うべきでない事務職と狙うべき事務職、おすすめの業種
アパレルから事務職への転職で狙うべきでない事務職
まず、アパレル販売員から事務職への転職で、あまりお勧めできない「事務職」をご紹介します。
ポイントは、スキルと実務経験のハードルです。
経理事務
経理事務は、ごく一般的に言って会社の経理・財務を担当する事務です。
小さな会社であれば一般事務が兼任している場合もありますが、どちらにしろある程度伝票処理や会計処理などの専門的知識が必要になります。
将来的には、会社全体の財務や「決算書」の作成などに携わる事もありスキルアップやキャリアアップの見込める事務職でもあります。
その反面、その職を得るためには「日商簿記」などの資格が必要な場合も多く、かつ経験者志向が強く、アパレルからの転職ではハードルが高い事務職となります。
総務事務
総務事務の仕事は非常に多岐にわたります。
「雑用係」とも揶揄されますが、その実、様々な業務や部署とかかわりを持ちます。
そのため、幅広い知識や横のつながりが必要な部門でもあり、高いコミュニケーションスキルとその会社での実務経験が必要となってきます。
専門性の高い「資格」などは不要ですが、未経験の新人として入るには少しハードルが高い事務職と言えます。
アパレルから事務職への転職で狙うべき事務職
アパレル販売員から事務職への転職で、お勧めできる「事務職」をご紹介します。
スキルなし、実務経験なしから可能な一般事務職
一般事務職は、ある程度業務内容が限定されており、簡単な入力や文書作成などのパソコン技能があれば、「実務経験なし」でも何とか採用が期待できる事務職です。
パソコンかあ・・・なんかやる気しないんだけど
はい、いざやろうとするとなんかやる気がしない・・ってありますよね。
実は他人に評価されなければ・・・と思うと人は前に進めません。
もちろん、実際評価してもらう「採用試験」を受けるわけなので、そう思ってしまうのは無理からぬ事ではあります。
しかし、アドラー心理学では、
- 他人が評価するかどうかは、自分(私)の課題ではなく、他人の課題であり、分けるべきである。自分が獲得した(パソコン)スキルで、他人の役に立つといった「貢献感」や「他者とのつながり」を自分自身が主観的に感じられるか?
を大切にすべきである。
と言っています。
パソコンを使って、「自分が(人の)役に立っている・・」と思えるような具体的なイメージをしてみると良いでしょう。
きっとやる気が出ますよ!
また、採用後もこの精神は大事で、評価されようせずに、貢献感を主観的に感じれるかだけを考え、精進することが大切です。
今の仕事をしながら、お金をかけずに必要なパソコンスキルを身につける方法
パソコンスキルを身に付ける、といっても現在の仕事をしながらお金をかけずにスキルを身に付けたいものです。
どうすればよいのでしょうか?
具体的方法を以下に述べます。
- ブラインドタッチ
ブラインドタッチの練習は、無料でできるタイピング練習ソフトやWebサイトがあるので、そちらでやってみるとよいでしょう。
ゲーム感覚で自然とブラインドタッチを身に付ける事ができますよ。
- ワード・エクセル
一般事務においては、Word(ワード)、Excel(エクセル)は必須といっても良いでしょう。
まず、自宅のパソコンにあるワードやエクセルを開いてみましょう。
色々な数字を入れたり文書を書いたりして遊び感覚でやるだけでもかなりの技能が身に付きます。
分からない部分が出てきたら、初めてWebや書籍で調べてみてください。
また、複雑な関数計算やピボットテーブルの作成(Excel)、図の挿入や写真の加工(Word, Excel)など自学習が無理な事でも、1日~2日パソコン教室に通えばだいぶ使いこなせるようになります。
お近くのパソコン教室で、こうした短期の講習会は開かれているので、ぜひ探してみてください。
一番採用率の高い営業事務
営業事務は、アパレルから事務職への転職で最も採用率が高い職種です。
なぜ、アパレルから営業事務職への採用率は高いの?
はい、答えは顧客対応ができるから!です。
ひと昔前まで求人広告には「電話対応なし」との記載があったり、面接で「電話対応はしたくないのですが・・」とはっきり言う人は実は結構いました。
つまり、事務職の中でも専門にやればやるほど、「実は顧客対応が苦手・・」という人は少なからず存在するのです。
営業の事務所には実に様々な電話がかかってきます。
納期の問い合わせ、性能の確認、営業員の所在確認、製品のクレームやお怒りの電話などなど、その最初の対応を行うのが「営業事務」です。
「営業事務」は「営業アシスタント職」という言い方もできます。
営業職の顧客対応のアシスト、つまりは外回りしている営業職に代わって、その営業職不在時に担当している顧客から電話があった時に1次対応をする、というとても重要な仕事なのです。
もしこの一次対応を間違うと、えらい事になってしまい(顧客が感情的になってしまう)、収まる話も収まりが付かなくなってしまう事があります。
こうした「顧客対応能力」は、アパレル出身の皆さんは日頃から鍛えており、能力が高いと思われているので、採用率がとても高いのです。
アパレルから事務職への転職でおすすめの業種
アパレル販売員から事務職への転職で、お勧めできる「業種」をご紹介します。
アパレル業界
アパレル業界は、アパレル販売員をやっていた皆さんにとってはとてもなじみのある業種です。
業界のウラやハウツーなどを知り尽くしているので、一般・営業事務職どちらでも力を発揮できることでしょう。
通販業
通販業は、インターネットの拡大とともに急激に成長している業種です。求人数も多く、店舗販売に比べて時間的拘束が少ないのも魅力です。
事務職をやりながら、アパレルの皆さんが持っている「商品提案力」を活かせる機会も増える事でしょう。
美容業界
美容業界は、特に女性にとっては、「消費者」として馴染みがあり、興味が持てる業界ではないでしょうか?
そのため、顧客との「つながり」や「役に立てている!」という実感を持ちやすく、やりがいを持って仕事ができるのでお勧めしたい業界です。
アパレルから事務職への転職で面接官を納得させる志望動機と自己PR
一般事務職の志望動機と自己PR
アパレル販売員から一般事務職への転職の場合、特殊なスキルや実務経験がなくても採用されますが、その分横一線で、他人との差別化がしづらい特徴があります。
自分なりの差別化できるエピソードや自己PRができるように意識してみましょう。
志望動機
志望動機で大事な事は、志望先の会社で自分に何ができるのか?という前向きな動機が必要です。
個人的な事情や前の会社のネガティブな事は置いておきましょう。
ここでは、いくつか前向きな志望動機を箇条書きでご紹介します。
- 裏方として販売員を支援したり、お客様のコーディネートを考える事で、サポートする業務の重要性が分かり、そうした仕事に従事したくなった
- 在庫管理・顧客管理などの重要性が分かり、自分でもとてもやりがいを感じるので、今後は管理業務をしたくなった
- その業種に興味をもった動機(特に異業種の場合、必要です。)
- その会社に興味をもった動機(必須!事前にその会社について下調べを!)
自己PR
自己PRは、他人と差別化する意味でもっとも重要です。
かならず二つ以上考えてみましょう。
「スキルや能力
と「性格や意欲
がバランス良くあると、なお良いでしょう。
具体的エピソードを添えると、説得力が増します。
- エクセルを使った在庫管理表や顧客データを自分で作り、管理していた
- 職場の人とのコミュニケーションには自信があり、苦手な人はいなかった
- 上司などから急な依頼が来ても、臨機応変に対応する柔軟性がある
- 職場での困りごとなどを率先して解決していた(例:USBメモリの貸し出しに関する取り決めがなく、誰が借りているかも不明だったので、管理表を作ってルール決めをした)
営業事務職の志望動機と自己PR
アパレルから営業事務への転職の場合、一般事務職のパソコンスキル等に加え、「顧客対応能力」が問われます。(主に電話対応)
ぜひ、その部分をしっかり踏まえてアピールしましょう。
志望動機
(一般事務職での志望動機に加えて・・)
- 販売員として働く中で、バックからのサポートがとても重要でありがたく思ったので、今度は営業事務員として、営業員の方をサポートして支える仕事がしたくなった。
自己PR
(一般事務職での自己PRに加えて・・)
- 販売員としてお客様と接する中で、言葉遣いや顧客の要望を汲んで対応する事には自信がある
- パワーポイントを使って売り上げの集計、速報値の資料を作成でき、会議等で使う資料作成ができる。
アパレルから事務職への転職は転職エージェントの力を借りる
アパレル販売員から事務職への転職ではぜひ転職エージェントを活用してみましょう。
実務経験がないと、まともに取り合ってくれないのでは・・
いいえ、そんな事はありません。
先ほどから述べているのように、アパレル販売員だからこそ活躍できる事務職があるのです。
必要なのは、「やってみたい」「役立ちたい」という前向きな気持ちです。
転職エージェントを使うとよい利点を以下に記載しておきます。
- 少ない一般事務・営業事務の求人を非公開求人も含めて適時紹介してもらえる
- あなたのアパレル実務経験を踏まえて、ベストな志望動機や自己PRを一緒に考えてくれる
- 採用先から信頼のある転職エージェントが、「推薦状」を書いてくれる
少ない一般事務・営業事務の求人は、求人数を多く持っている大手がお勧めです。
もちろん、アパレル販売員として働きながら、登録や転職活動ができますので、まずは登録してみてはいかがでしょうか?
アパレルから事務職への転職で成功した2人の体験談
ここでは、アパレルから事務職への転職で成功した2人の体験談をご紹介します。
一般事務への転職に成功したアパレル販売の管理職の体験談
<女性 32歳 Aさん>
<前職>女性向けアパレルメーカー 販売店 店長
<転職先>大手通販会社 一般事務 正社員
もともと服飾に興味があり、服飾の専門学校も出ているAさん。
アパレルメーカーに就職したのはある意味当然の成りゆきでした。
そこで店長として日々忙しい毎日を送る事になります。
ノルマや残業もあり厳しい毎日でしたが、「大好きな服飾に関われている・・・」というモチベーションは高いものがありました。
ただここで、ある事で彼女は悩むようになります。
それはバイトの子がすぐ辞めてしまう事です。
初めて来たバイトの子に仕事を覚えさせるのも彼女の仕事ですが、そうしてやっと仕事を覚えた頃に、彼女達があっさり辞めてしまうのです。
当然、辞めた分のシフトの穴は、彼女が埋めなくてはなりません。
この繰り返しや、過度な残業から疲弊してしまい、「自分の教育や管理の仕方が悪いのだろうか・・この職場で良いのだろうか?」と彼女は悩み始め、転職を考え始めました。
アパレル関連だけでなく幅広い業種を紹介
Aさんと面談した当初、おなじアパレル業界で店長としての仕事に強いこだわりを持っていました。
ただ、お話を聞いているうちに、店長として、バイトの教育・指導、在庫管理や発注など幅広い業務に精通しており、「その才覚を別の分野で生かす手があるよ」という事で一般事務など幅広い分野での仕事紹介をさせていただきました。
履歴書や面接などでも、アパレルに限らない普遍的なスキルである「商品提案力」「教育・指導・管理経験」「在庫管理・売上管理など数字に強い事」などを前面に出す自己PRをするようにしました。
その結果、服飾も扱う大手通販会社の一般事務・正社員としての採用が決定したのです。
現在、派遣やバイトの事務職3人をまとめ上げるリーダー格として活躍しています。
特に部下が辞める事はなく、良好な関係を築けています。
仕事内容は、在庫管理や顧客管理はもちろんの事、服飾関連の商品企画やWebデザインなどでも、前職の経験を活かして活躍の場を広げています。
視野を少し広げてみると、自分に合った仕事ってたくさんあるんだって思いました。今後は、自分の服飾関連の知識を生かした様々な業務にトライしてみたいと考えています。
と、Aさんはおっしゃっています。
営業事務への転職に成功したアパレル販売員の体験談
<女性 25歳 Bさん>
<前職>女性向けアパレルメーカー 販売員
<転職先>中堅製薬企業 営業事務 正社員
Bさんは、アパレル販売員を始めてかれこれ5年になります。
基本的には、服のデザインや着合わせには興味があり、お客様が喜んで帰られる姿を見てやりがいを感じています。
Bさんには彼氏がおり、付き合い始めて4年がたちます。
そろそろ結婚をどうしようか、と考え始める頃、彼氏から正式なプロポーズはありませんが、まんざらでもない様子。
Bさんには悩みがあります。
それは、アパレル業界は土日祝日が休めない事。
そのため、彼氏とのすれ違いも多く「たとえ結婚しても、このままじゃ・・・」と悩むようになりました。
顧客対応スキルを活かした営業事務への転職
Bさんと面談した所、とてもはきはきした方で、言葉遣いもしっかりしていましたので、「営業事務いけるな・・・」という感触を持ちました。
本人に確認したところ、土日祝日休みが取れる職種がよい、アパレルにはこだわらない、お客様の喜ぶ姿を見るのは好きだ、という事でしたので、営業事務を視野に転職活動をしてもらうのですが、とにかく競争が激しい人気の職種です。
そのため、まず必須なパソコン技能は、ワード、エクセルだけでなくパワーポイントも使いこなせるようにパソコン教室に通ってもらいました。
また、「顧客対応能力」をアピールするために、アパレルでの電話対応や顧客との接し方など具体的なエピソードを交えながら自己PRできるストーリーを考えてもらいました。
その結果、8社目で正社員として営業事務の仕事を得る事ができました。
中堅製薬企業の営業事務所で、雇用は安定している業種です。
Bさんにとって、「製薬」は専門外中の専門外です。
それでも、仕事は順調だといいます。なぜでしょうか?
その辺をBさんにヒアリングしてみました。
「分からない部分は素直に分からないと言います。要は分かる人に素早く引き継ぐのが私の仕事です。ただ、「どうせ分からない・・」と開き直ってはダメです。その業界、会社、業務内容に興味を持ち、いかにサポートできるか?いかに自分を役立てられるか、いつも考えています。今後は、営業同行などで懇意のお客様に直接お会いして、関係性を深めてみたいと考えています。」
まとめ
アパレルから事務職への転職において、事務職の狙うべき種類、4つの突破口、転職に成功した事例2つを見てきました。
あなたは転職成功の希望が持ち、事務職で働いている自分をイメージできたのではないでしょうか?
あなたの転職成功を祈っています。
執筆者情報
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